喪中はがきのマナー

よくある喪中はがきのこんな時はどうする!?

喪中とは、1年以内の期間で近親者の方に不幸があった場合、一定の期間の間は故人を悼み慎むということから、服喪・忌服・忌中の期間においては行事や慶事を控えるということをお知らせするものです。

しかし、「身内に不幸があったので今年は年賀状はご遠慮いたします」など、様々なケースや風習の中、期間や対処方法といった細かい部分は不明な箇所も多いと思います。

その中でも、最も多いご質問やお悩みに関してのポイントをご紹介していますので、ぜひご参考にしてみてください。

重要ポイント!

喪中はがきを送る方の範囲

喪中は、法律で定められたものではありませんので、それぞれの風習・しきたりなどでお送りする相手、期間などが変わります。しかし、故人との関係や故人が年賀状を毎年取り交わしている相手に、年賀状は控え喪中はがきをお送りするのが一般的です。会社の方や仕事関係、よく通っているお店などに関しては、年賀状をお送りしましょう。故人の代行でお送りする場合は、新年のご挨拶から代行であることを記し、事情も書き入れる方が良いでしょう。

重要ポイント!

年末年始に起こる行き違い

喪中はがきをお送りしていない方から年賀状が届いてしまった場合は、年末に近い喪中であれば通常通り「寒中見舞い」をお送りします。しかし、12月よりも前に喪中である場合には、「寒中見舞い」をお送りすれば良いですが、年賀状のお礼、事情、事情によりご挨拶が遅れたお詫びも書くようにしましょう。また、ご自身が年賀状を送り、相手の方から喪中はがきが届いた場合は、「喪中見舞い」にお悔やみ、慰め、励ましを記した上で、年賀状の行き違いがあることのお詫びなども書き入れ直ぐにお送りしましょう。もし喪中はがきが届いていたのに年賀状を出してしまった場合は、同じように「喪中見舞い」を送りますが、間違って年賀状を送ってしまったお詫びも記して、直ぐにお送りすることが一般的です。

喪中はがき一覧

喪中の期間と続柄

服喪・忌服・忌中の期間は、地方により異なる場合もありますが、基本的には下記の表の期間を基準として定められる場合が多いです。

また、一般的にご自身の2親等~3親等までの続柄が範囲として定められていますが、続柄での範囲は基本であり、3親等を超える関係であっても、親しい間柄または同居人などの喪中もあります。

忌服・忌中は、故人を悼み慎む期間の最も日数をかけ御霊を弔うことになり、「晴れがましいこと」の一切を慎む「忌の期間」になります。

そして、服喪は「忌明け」に始まり、忌服・忌中での悲しみを落ち着かせる期間でもあり、慎んでいた「晴れがましいこと」などの行事や慶事を行い始められる「服の期間」になります。

下記の表は、あくまで過去の基準としてを表しており細かい違いもでてきますが、近年では義理の親族や養子もご自身の親族として決められる場合も多いようです。

0親等
ご自身との関係 忌の期間 服の期間
配偶者 50日 1年1カ月
1親等
ご自身との関係 忌の期間 服の期間
父母 50日 1年1カ月
義理の父母 30日~50日 150日
実子 50日 90日~1年1カ月
養子 20日~50日 30日~1年1カ月
子供の配偶者 10日 90日
2親等
ご自身との関係 忌の期間 服の期間
30日 90日
孫の配偶者 3日 90日
兄弟姉妹 30日 90日~6カ月
義理の兄弟姉妹 10日 90日
兄弟姉妹の配偶者 3日 90日
祖父母(父方) 30日 150日
祖父母(母方) 10日~30日 90日
義理の祖父母(父方) 10日~30日 90日
義理の祖父母(母方) 10日~30日 90日
3親等
ご自身との関係 忌の期間 服の期間
ひ孫 10日 90日
曾祖父母 10日 90日
義理の曾祖父母 3日 90日
3親等~4親等
ご自身との関係 忌の期間 服の期間
甥・姪 10日 90日
義理の甥・姪 3日 90日
3親等~6親等
ご自身との関係 忌の期間 服の期間
おじ・おば 3日~10日 90日
義理のおじ・おば 3日 90日
4親等
ご自身との関係 忌の期間 服の期間
兄弟姉妹の孫 3日 90日
4親等~6親等
ご自身との関係 忌の期間 服の期間
いとこ 3日 90日
6親等
ご自身との関係 忌の期間 服の期間
その他の親戚 1日 90日

送る時のポイント

◆喪中はがき(年賀欠礼)

喪中のため、年賀状を控えさせていただくことをお伝えする、ご挨拶状が喪中はがきの役割となります。決して年賀状の代わりではありませんのでご注意ください。主に、毎年年賀状を送り合っている関係の方へ12月中にお送りするのが一般的です。ただし、年末に近い場合には、年賀状や郵便の混雑なども考えられるため、お正月明けにお送りすることが一般的です。

要チェック!

  • 1.年賀状のような内容を含めない(良いお年をお迎えください程度)
  • 2.年賀状は出さない
  • 3.前文にご挨拶と事情を書き入れる
  • 4.年賀状を控えさせていただくことを書き入れる

◆喪中見舞い

喪中見舞いでは、先に「亡くなられた」ことを知っている場合、「喪中はがき」により知った場合と書く内容が多少変わります。「亡くなられた」ことを知っていた場合には年賀状は控え、「御礼状」として慰めや励ましと共にご自身も年賀状を控えるというご報告を記します。また、「喪中はがき」により12月に知った場合には、「寒中見舞い」をお送りするようにしましょう。

要チェック!

  • 1.年賀状は出さない
  • 2.前文にご挨拶とお礼を書き入れる
  • 3.お悔やみ、励ましの言葉を書き入れる
  • 4.年賀状を控えさせていただくことを書き入れる

◆寒中見舞い

喪中はがきはが12月に届けられたり、12月頃に亡くなった方のことを知った場合には、お返事をしても年末年始を含めて忙しい時期になるため、年が明けた9日頃に寒中見舞いを送るようにしましょう。また、喪中はがきを送っていなかった方からの年賀状が届いた場合も同じように送ります。

要チェック!

  • 1.年賀状は出さない
  • 2.前文に年賀状のお礼、事情を書き入れる
  • 3.後文に「この事情によりご挨拶が遅れた」というお詫びを書き入れる
  • 4.年賀状のような内容を含めない(喪中はがきの変わりでもあるため)
喪中はがき一覧

>喪中のよくあるQ&A

喪中はがきが届いても相手に年賀状を出しても良い?
これまで喪中はがきを受け取ったら、相手が「年賀状は控えます」という意味で、自分からは年賀状を出しても良いと解釈していました。 しかし、最近ふとしたことで友人から「喪中はがきを受け取ったら、こちらからも年賀状は出さないんだよ」と聞きビックリしました。本当に出さなくて良いのでしょうか?
はい、こちらからも年賀状は出しません
喪中はがきが届いたのですが同じように喪中はがきを出しても良い?
喪中はがきをいただいたのですが、こちらも同時期に喪中となりました。お返事も含めて同じように喪中はがきを送っても良いのでしょうか?
はい、こちらからもお送りして構いません
先方へのお悔やみの言葉も一筆添えてもよろしいかと思います。ただ、本来であれば先に頂いた場合、喪中見舞いをお送りしてから、喪中はがきをお送りするのが一般的です。
12月に喪中となったのですが喪中はがきは至急届けたが良いのでしょうか?
12月に入り間もないころ、父親が他界してしまいました。喪中はがきを早急に出すべきか悩んだのですが、年賀状とのことがありますので、どうするべきなのでしょうか?
年が明けてから「寒中見舞い」として出されることをおすすめします
12月ですと既に年賀状の準備をされている方もおられますし、身近な人にはお電話でのご連絡を行えますので、師走で忙しい中に無理にお送りする必要はありません。 お父様が亡くなられたことをご存知なく、年賀状を送られてこられた方には、年が明けてから「寒中見舞い」として年賀状を頂いたことのお礼と共に、お父様がお亡くなりになったことを知らせるという方法ではいかがでしょうか。また、年末付近ではなく、12月中に喪中はがきを届けられそうであれば、お送りしておくのも良いでしょう。
昨年の年末亡くなり、正月明けに葬式を行いました。
すでに年賀状をだしてしまっていたのですが、今年は喪中はがきか?年賀状か?
年賀状を出して構いません
喪中期間はお亡くなりになった時より数えますので、この場合には今年12月いっぱいが喪中期間で、お正月には喪が明けていることになります。年末に亡くなって、お葬式が翌年になってしまった方は迷うことが多いのですが、年賀状は出して構いません。
亡くなった事を知らなかった場合の寒中見舞いの書き方は?
お葬式があったことも知らなかった状態で、喪中ハガキをもらいました。寒中見舞いを出したいのですが どんな文章を書いたらよいでしょうか。
喪中であることを知らなかった場合の寒中見舞いは下記のような文例が好ましいです
1)ご不幸を知らずにいた失礼へのお詫び このたびはご丁重なご挨拶を頂き、○○様ご他界を知りました。お病気のことも少しも存じませず、御見舞もお悔やみも申し上げず失礼いたしましたことお詫び申し上げます。
2)改めてお悔やみの言葉 遅まきながら改めてお悔やみを申し上げ、○○様のご冥福をお祈りしております。
3)遺族の方への慰めと励ましの言葉 さぞかしお淋しい毎日をお過ごしのことと拝察いたしますが、どうぞお身体だけはお気をつけてお元気にお過ごしくださることを願っております。
身内にも喪中はがきは送るのでしょうか?
10月に実母を亡くしました。喪中はがきの準備をするにあたり、身内(子や親戚)、告別式に出席された方にも出した方が良いのでしょうか?原則、年賀状を頂いた方には全員出すとのことですが・・・・・。
必ずという訳ではありません
本来、喪中ハガキは年賀状のやり取りをしている方の全員に出すことになりますが、お互いに「喪」に服されている方には、電話等で連絡を取り合うということで送らない場合もあります。
義父が他界したのですが同居の義母とは別に喪中はがきを送るのでしょうか?
主人の父が亡くなったのですが、喪中ハガキを出す際、同居している主人の母とは別に作成しようと思っております。 親戚に出す際にはそれぞれで出すことになるのでしょうか? 続柄が違うので2枚出すことになるのでしょうか?
毎年別々に年賀状をやりとりしているのであれば別々でお送りします
別々でお送りする場合でも、相手が親戚の場合には、お互いに喪中であったり状況を良く知っていることもありますので、喪中はがきを省略する場合もあります。
妻の父が亡くなった場合に夫も喪中はがきを送るのでしょうか?
妻はもちろん出しますが、私にとっては義父なので送らなくても良いと思っています。しかし、送った方が良いという声が多く、どうするべきか悩んでいるのですが・・・。
最近では、夫も喪中とされるのが一般的かと思います。
これまでは、奥様の実家の不幸があっても、夫は喪中とはしませんでしたが、近年では奥様のご両親が亡くなった場合は夫婦ともに喪中とする方が増えています。基本として、奥様と共通のご友人・奥様方のご親戚には年賀欠礼とされた方が良いでしょう。ご主人様個人のご友人に関しても同様ですが、どうしても年賀欠礼にしたくない場合は、通常通りの年賀状のやりとりをされても問題はありません。
会社の経営者ですが喪中はがきは出す?
4日前に義母が亡くなりました。家族経営で妻も会社の取締役です。取引関係の方は亡くなった事を誰も知りません。この場合は取引相手に年賀状を送っても良いのでしょうか?
会社が喪に服すということはありません
ご夫婦個人としては喪に服すことになりますが、基本的にお取引先などには例年通り年賀状でのご挨拶をしていきましょう。寒中見舞いや喪中見舞いなども、通常のお取引相手などへはお送りしません。関係が深い場合などのときにお送りすることはあります。
従業員50名の株式会社で創業者が他界したら会社としての対応はどうすれば?
1.年賀状 2.新年挨拶 3.歳暮 4.その他について教えてください。
基本的には法人が喪中ということはありません
創業者の方がお亡くなりになったということですが、「喪中」は近親者が亡くなったときに遺族が身を慎しむしきたりなので、お正月のお祝いの行事もいつも通りで良いです。ただ、下記のような場合には、会社も喪中として対応することもあります。
1、会社として社葬をしていたり、遺族との合同葬を行っている場合
2、現役にて亡くなった、あるいは現役を退いて日が浅い 会社が喪中として対応する場合は、下記のようになり玄関の正月飾り(門松など)は致しません。
1、年賀状・・・送らずに、お正月あけに寒中見舞いとしてお送りします。
2、新年挨拶・・控えます。
3、お歳暮・・・お歳暮は、日頃お世話になっているお礼なので贈って構いません。ただし紅白の水引はかけずに、無地の短冊に「お歳暮」と書きます。
4、その他・・・お正月に神社参拝をするのは控えます。
喪中の取引先相手へのお葬式後に送るお年賀はどうすれば?
会社の取引先の方のお父様が亡くなり、喪中の葉書を昨年12月に受け取りました。お父様も同業者でお葬式にも出席して、今年に入り年始のあいさつでお年賀を取引先に配る予定ですが、喪中の葉書をいただいた方はどうすれば良いのでしょうか。やはり、お年賀を渡すのは失礼ですか?
例年通りお渡ししても問題ありません
喪中の方へのお年始という事ですが、相手様が個人営業の方であっても今回のご挨拶は、会社間のビジネスとしてのご挨拶ですので、例年通りになさって良いでしょう。先ずはお取引先様への畏まったご挨拶の後に、『ところで昨年は・・・・』とか『この度はお寂しいお正月で・・・・』というような個人的なご挨拶をされてはいかがでしょうか。
会社の社員が亡くなった場合の社員間の年賀状は?
今年、当社の社員が病気のため亡くなりました。社員全員で葬儀参列した経緯もありますが、社員間の年賀状などは必要でしょうか?
基本的には年賀状を出して構いません
忌服期間の目安となっている「明治七年太政官布告」の中では、社員は服喪の対象としていないため、一般的には年賀状を出して構わないでしょう。しかし、特に関係深くお付き合いをしていたなどの場合は、寒中見舞いを送るのも良いでしょう。

※このページの情報は、株式会社 メモリアルアートの大野屋様の内容を参照させていただき、株式会社フロンティア・クリエイションにて編集・制作いたしました。http://www.ohnoya.co.jp/

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